今季から男子ツアーに新たな歴史を刻む新規トーナメント、「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」。日本・アジア両ツアーのトッププロ、アジア太平洋地域のトップアマに加え、海外から2007年「全米オープン」覇者アンヘル・カブレラ選手、1992年に「マスターズ」を制したフレッド・カプルス選手、、1988年、89年と「全米オープン」連覇を遂げたカーティス・ストレンジ選手ら世界のトッププレーヤーも出場。さらに石川遼選手がホストプロとして“大会の顔”を飾るなど、名門・茨木カンツリー倶楽部を舞台に、第1回大会は華々しく幕を開いた。
横尾要選手が初日「62」で単独首位に!
初日に絶好のスタートを切ったのは、2006年以降、優勝から遠ざかっている横尾要選手。「100点満点か、100点オーバーのゴルフ」と自画自賛の内容で、8バーディ、ノーボギーの「62」をマークし、8アンダーで単独首位に立った。対して出遅れてしまったのが、「パットだけでなくショットも安定していなくて、流れが悪い方へ悪い方へ行ってしまった」という石川選手。6オーバーの122位タイと、まさかの滑り出しとなった。
ホストプロ石川遼選手は無念の予選落ち
朝から雷を伴う雨が降った2日目。午前中に2時間35分に渡り中断となった影響で、競技は17:31に日没サスペンデッドとなった。未消化分は、翌土曜日の早朝7:00から実施された。石川選手の巻き返しにメディア・ファンの注目が集まった第2ラウンドは、パープレー(70)と健闘を見せたもののスコアを伸ばすには至らず、予選通過ライン1アンダーには7打及ばない、通算6オーバーの110位タイ。大会唯一のホストプロは、予選で早くも姿を消す結果となった。また今大会で永久シード権獲得を狙った片山晋呉選手、谷口徹選手、丸山茂樹選手も予選落ちを喫し、実力者たちが次々と消える予想外の展開となる。代わって上位争いを演じるのは、通算9アンダーで単独首位を堅守した横尾選手、さらに2打差で追う桑原克典選手、2週連続優勝を狙う矢野東選手ら。海外選手がほぼ半数を占める今大会で、日本人選手が上位に名を連ねて予選ラウンドを終えた。
順位が大きく動く“ムービングデイ”と称される3日目、やはり展開は激変する。谷原秀人が8バーディ、2ボギーとバーディラッシュを見せ、この日のベストスコアタイ「64」をマーク。「65」を叩き出した目下絶好調の矢野と並び、通算12アンダーで首位タイに立った。横尾は1打差の3位に後退。谷原と同じく「64」をマークした久保谷健一が通算10アンダーの4位に急浮上し、上位は一転して混戦の様相を呈す。
優勝争いはハイレベルの混戦に
そして迎えた最終日。今年11月に30歳の谷原選手と、31歳の矢野選手。契約するクラブメーカーが同じなら、師事を仰ぐコーチやトレーナーも同じ。普段から気心の知れた1歳違いの2人が、最終ホールまで熾烈な競り合いを演じる。最終的に谷原選手が矢野選手を1打差で振り切り、通算16アンダーで今季2勝目を達成。記念すべき「アジアパシフィック パナソニックオープン」初代王者に名を刻み、今年7月に結婚した絢香夫人とともに喜びを分かち合った。谷原選手はツアーでも国内最高額の優勝賞金4,000万円を獲得し、この時点で賞金ランキングもトップに浮上した。2位には2週連続優勝を逃した矢野選手。3位には久保谷選手と、昨年のアジアンツアー賞金王で最終日に5アンダーとスコアを伸ばしたW・リャン選手が入った。
多くのギャラリーで盛況のうちに閉幕
次代を担う若い二人のエキサイティングな戦いに加え、賞金王争いにも新たな動きが生まれた。今大会はシーズンを終えた段階で、今季を振り返る上で外すことのできないトーナメントの1つとなるに違いない。2日目が雷雨に見舞われたものの、会場の茨木カンツリー倶楽部には多くのギャラリーが集まり、最終日には2,072人を収容するツアー史上最大規模の観客スタンドを埋め尽くした。記念すべき第1回大会は、盛り上がりのうちに幕を閉じた。
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1日目首位に立った横尾要選手。
2日目バーディを決める石川遼選手。
3日目バーディラッシュを見せた谷原秀人選手。
4日目(左)谷原秀人選手、(右)矢野東選手ら。
表彰式(左)大坪文雄・大会会長。



























